ECLAVIA


MUVEIL MAGAZINE
vol.4
2020 SPRING SUMMER
EMBROIDERY

今月のMAGAZINEは、現在展開している2020 SPRING SUMMER COLLECTIONにフィーチャーし、2号連続で特集します。



202020SS COLLECTION特集第1弾では、デザイナー中山路子が、『花のラファエロ』と称されたフランスの画家ルドゥーテから発想を得たコレクションに込めた想いをを紹介しました。MUVEIL MAGAZINE vol.4では、202020SS COLLECTION特集第2弾として、ブランドの特色ともいえる刺繍をとり上げ、ルドゥーテのボタニカル・アートへのオマージュとしての花の刺繍を制作したMUVEILデザインチームの刺繍担当にお話を伺います。今回のコレクションに登場するお花も最後にまとめてみました。

ひとぬいひとぬいイメージしながら


どのようにしてコレクションごとの刺繍を決めていきますか?


まず、テーマをもらってからどんな技法を使うかを考えます。なるべくホームクリーニングできるようにすることや刺繍パーツが取れにくいことを考慮しながら、リサーチをしてどのように表現するかを決める作業です。技法が決まったら絵の輪郭を取って絵付けをし、最後に色付けをするのですが、糸の刺し方向をイメージして立体感をくわえていきます。



今回のコレクションの刺繍ではどんな技法が使われているのでしょうか?


ルドゥーテの作品は、スティップル・エングレーヴィング (点刻彫版法)と呼ばれる、輪郭線を最小限に減らす非常に高度な銅版画技法が用いられています。その版画の上に最後は手で彩色しているのも特徴です。その繊細なタッチを表現するために今回は手振り刺繍と呼ばれる技法を採用しました。




手振り技法とはどのような刺繍ですか?


お洋服に刺繍を施す際、図案をデータ化して機械ミシンで自動的に縫い上げるという方法が主流なのですが、針が左右に動く横振りミシンを使い、図案を見ながら職人の手で直接生地に絵を描くように刺繍します。一見同じように見えるのですが、何枚も見てみると一点一点ほんの少しだけ表情が違うんです。

スカジャンや和装で使用されることが多いですが、量産されるブランドが採用することは少ないかもしれません。




他にも今回の刺繍でのポイントはありますか?


ルドゥーテを忠実に再現しただけではミュベールらしさに欠けるので、スパンコールを用いてみずみずしさをくわえました。
またお洋服によって1匹だけ蜂が飛んでいるのですが、これはミュベールがルドゥーテのお花に惹かれる様子をイメージしています。ぜひ探してみてください。




“April showers bring May flowers.”
今回のコレクションでは様々なお花が使用されているので、その花言葉を調べてみました。今の気分にピッタリなお花をセレクトし、ラッキーアイテムとしてお洋服を選んでみるのも楽しいかもしれません。

サブタイトルに掲げた “April showers bring May flowers.( 4月の雨は5月のバラを咲かす)”は、イギリスのことわざです。 春の陽気が訪れても悲しみに暮れる日々が続いておりますが、美しい景色に触れられる日々が戻ることを願っております。
最後までお読みいただきありがとうございました。


「しとやか」「上品」


「思いやり」


「小さな幸せ」


「純粋」


「期待」


「愛の絆」「無邪気」「期待」

2020.4