ECLAVIA

MUVEIL

  • カートに商品がありません。

    現在の中身:0点


SUMMER WITH MUVEIL
INTERVIEW


MUVEIL初となる浴衣の生地を制作いただいいた戸田屋商店にご協力いただき、インタビューさせていただきました。

創業から149年目を迎える戸田屋商店は「梨園染」を製造印として、伝統文化を守りつつ新しいものをつくりつづけています。「梨園染」の特色である「注染」は伝統工芸に指定された染色方法。生地に裏表がない美しい色みは、見えない部分までこだわる日本の美意識が反映されており、梨園=歌舞伎の世界でも愛用されているのだそう。

今回は注染の詳しいお話から長く愛用するコツなど、MUVEILの浴衣に込めたこだわりを伺いました。





生地の両面を表にする注染の特徴を教えてください。


注染は染料を生地に注いで染める技法です。表裏同じように染色出来て、染料のにじみや、混合によるぼかしを活かして豊かな深みのある多彩な染色が出来ます。裏側が白っぽくなってしまうプリントと違い、表裏が無いという事は浴衣のみならずテキスタイルとして利用出来る幅が広く、また、染めならではのやわらかな風合いが特徴です。



注染は、反物を蛇腹状に折りたたみながら型紙で防染糊を何層にもひき、細い注ぎ口を持つ専用のやかんを使用して染料を上から注ぎ込み、注がれた染料は生地の下からコンプレッサーによって吸引され、各層の生地の糸一本一本まで染め上げます。今回のすずらん柄は、晒の反物を無地で染めたクレアという色生地を使い、糊の乗っていない部分を一旦抜染し、そこにぼかしで色を入れてあります。違った色や水を同時に注ぐことによって、色の交わりやぼかしを作ることが出来ます。職人の経験で加減しながら染めますので、反物ごとに多少の違いが出ます。この違いこそが手染めの良さであり面白いところです。機械で作ったものにはない、染め上がった生地のやわらかな印象を作り出しています。





MUVEILチームでデザインした原画を元に制作いただきましたが、こだわった点をお聞かせいただけますか?





今回、デザイナーの中山さんはじめみなさまに弊社までご足労頂いて、現物を見ながら注染で出来ることのご説明をさせて頂いたことが大きかったと思います。さすがプロフェッショナルのデザイナーの方ですので、ある程度注染をご理解頂いた上で出して頂いたデザインはとても注染向きでしたし、弊社内でも好評でした。そのデザインを元に弊社デザイナーが、柄を折り返していく注染の特性を考慮し、柄の流れを崩さないよう調整をさせていただききました。配色につきましては、ぼかしが美しい注染の技術を生かしたやわらかな配色をご提案させていただきました。




「天然素材の安心を」を御社のテキスタイルコンセプトとして掲げられていると伺いました。今回「涼」という生地を使用させていただきましたが、特徴を教えていただけますか?


「涼」の生地の特徴は、平織の生地に比べ、縦糸横糸の糸番手を変えております。特に縦糸には20番手双糸を使用して、凹凸感を出しており、滝が流れているような感じをイメージして織られています。





注染の風合いをより長く楽しむためのアドバイスはございますか?


注染の製品は洗いますとどうしても色落ちします。ですので、浸け置きは避けて頂いて、漂白剤の入っていない洗剤で単独で手洗いをお勧め致します。干すのは陰干しでお願いします。ほとんどの方はクリーニング屋さんに出されると思いますが、ドライクリーニングはダメです。クリーニング屋さんに染め物である旨を伝えればわかるはずです。保管方法ですが、クリーニング上りのビニール袋からは出してからしまってください。密閉する衣装ケースよりは、なんとなく空気の入れ替わりがある引き出しなどの方がよろしいかと思います。空気に触れることによって空気酸化をして、より染料が馴染むことも期待出来ます。



お話ありがとうございました。職人が奏でる繊細な思い入れが詰まった浴衣。風鈴のように、浴衣を着て日本ならではの涼やかな夏を味わうのはいかがでしょうか。