モーツァルトの旋律には、喜びも、哀しみも、弱ささえも
静かに包み込むような力があります。
音に耳を傾けると、心は喧騒からそっと離れ、様々な感情がほどけていく。
そして音が消えた後には、澄んだ余韻だけが広がります。
今季のコレクションは、モーツァルトの《きらきら星変奏曲》から着想を得ました。
静かな夜空に瞬く星のきらめき。
華やぐやわらかな色彩。
心をほどくような穏やかな空気。
親しみのある旋律が表情豊かに変化していくように、
さまざまな情景をコレクションの中に散りばめました。
この服が、音楽を聴き終えた後のような穏やかな余韻を残せたら嬉しく思います。
中山 路子