MUVEILが着想を得たのは、来日後、日本に根ざした暮らしの中で数々の建築を生み出した建築家・ウィリアム・メレル・ヴォーリズの美意識。
日本の風土に寄り添いながら築かれた建築物は、静けさと気品を湛え、街並みに溶け込みながらも確かな存在感を放ちます。
アール・デコの意匠を取り入れたその建築は、華美ではなく、日本のフィルターを通して感じるロマンティックな西洋の装飾として昇華されていました。
磨き抜かれた銀食器、空間の隅々に宿る時間の重なり。そこに身を置いた瞬間、誰かの記憶にそっと触れるような感覚が立ち上がったことから出発した2026 PREFALL COLLECTION。
窓辺に差し込む光、今この瞬間の空気。過去と現在が重なり合う、その静かな感覚。
本コレクションでは、クラシックでマニッシュな佇まいを基調に、日本の感性を通して受け取った西洋のロマンティックな要素を重ね合わせています。
Embroidery Lace
ヴォーリズが大切にした光の取り入れ方を表現しました。
窓辺に揺れるレースカーテンを思わせるオリジナルのエンブロイダリーレースは、ハリのあるチュール素材を用いることで、モチーフが美しく光を通す設計としています。
レイヤードによって生まれる陰影と奥行き。
光を纏う感覚そのものが、装いとして立ち上がります。
Original Print
ヴィンテージのクロスペーパーを思わせるローズバッドモチーフのオリジナルプリント。
光でかすれたようなタッチを特徴とし、スポーティーな素材にのせることで、アクティブな表情へと昇華しています。ブルゾンは内側にチュールを重ねたリバーシブル仕様。
また、ゴブラン織りの表情をプリントで表現し、秋冬らしいムードを軽やかな素材感で描き出しました。
Glen Check Rose Embroidery
ウール混のグレンチェック柄スーツ地に、ローズバッドモチーフ刺繍を施したマニッシュな3ピースは、ロマンティックでありながら、凛とした佇まい。
通年着用できるドライタッチな素材を採用しています。生地耳のジャカード織をイメージしたロゴテープをマーベルト風にあしらうなど、細部に遊び心を忍ばせました。
Motifs
明治初期、彼の来日とともに日本へもたらされた花や動物たちをモチーフに。
手刺繍による繊細な表現のスイートピーやアネモネ、アップリケ刺繍のセントバーナード、ジャックラッセルテリア、メインクーンといった動物たちを立体的に表現しています。